[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
「あんなの、ただ私に引っ付いてきてる犬みたいな奴だし!」



叫び声にも近いその声に、俺は思わず目を見開く。



「あっはは、何それ超笑える」



「傑作だよ、全く…」



「犬だってさあ、動物扱いされてあの子も可哀想なこった!」



どっと周りから笑い声が溢れる。



俺は拳を握って、その場から離れようと駆け出した。



だって、だって……!



紗倉…そんな言い方は、あんまりだ。
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