[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
ふと気づけば、目の前には心配そうにこちらを見ている奈々子と来夢。



そっか、この2人は何も知らない。



特に来夢は、今の状況に疑問を抱かないはずがない。



「昨日、2人になりたいって言ったから、私は榊を行かせるようなことを言った」



それなのに、と付け加え榊くんへと視線を移す来夢に、私は小さく頷いた。



「そのことは、ありがとね」



来夢が榊くんに言ってくれなかったら、私を追いかけて来てくれなかった。
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