[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
好きになれる気がする。
しばらく走り、視界が開けてからも足が止まることはなかった。



ようやく立ち止まったところは、近所の公園。



人気がなくて、いつも誰かしら座っているベンチも空いていた。



「さ、さっきのは……」



円弾のようなものを投げていたけど、どこから持ち出したんだろう?



あんな危険なもの、榊くんが持ってるなんて。



不安に駆られる私をよそに、榊くんは小さく笑った。



「あれはね、あるものを黒い布でくるんだだけだよ?」
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