[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
「ねえ、紗倉?」



空を見上げて、手をかざす榊くんの方へと視線を移す。



首を傾げていると、榊くんは笑顔で空に向かって問いかけた。



「紗倉は、俺のことが好き?」



「なっ、」



なに言って……!



いきなりの問いかけに戸惑っていると、榊くんは続けて口を開いた。



「俺は好きだよ……」



そ、そんなの、



「ずっと、ずっと……」



いま言われたって、
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