わたしとあなたときみと。完


『じゃあ…切るから。
翔太のとこに一緒にいるんだろ?


終わったら伝えてやれよ。
あいつずっと待ってっから。』


「ん…ありがとう。
……じゃあね…。」


切れた電話にありがとう。
ともう一度心で呟く。


少し離れた凌弥のとこへ急ぐ。


「お待たせ。
章吾のとこ男の子で
名前、翔太にするって。」


「そっか…8年目に翔太が生まれる…か
なんか生まれ変わりだったりしてな!」


生まれ変わり…か。
翔太も進んだのかな…?


あたしも進まないと…。


「ねぇ…凌弥?
ずっと待っててくれて…
ありがとね?

あたし。もう大丈夫。」


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