わたしとあなたときみと。完
帰ってきた時には
とっくに日が沈み
お父さんも帰って来ていた。
そして家の中の雰囲気は
決していいものでもなかった。
「"まだ"…なのか??」
「うん、"まだ"だよ。」
「そうか…
元気だったか??」
「いつもより
数値が良かったみたい。
えっちゃんもちーちゃんを
連れて来ててね。
ちーちゃんまだ
にぃには?って泣いてた。」
「そう…
ご飯にしましょうか。」
これ以上雰囲気を
悪くしないようにか
お母さんは話をやめた。
なんでかな…章悟は
生きてるのに…。
それだけで生きてるだけで
幸せなことじゃないの…?