わたしとあなたときみと。完


かすみの言いたいことは
よくわからなかったけど

早く行かないといけないから
あたしもすぐに出た。


でもすぐにかすみとは違う
別の誰かに呼び止められた。


「矢野さん…だよね。
俺、辻野凌弥っつーの!」


「うん、で??」


「いや、さっき松宮と
もめてたっぽかったから…」


「あぁ、なんでもないよ。
ごめん、急いでるんだ…」


「あっ!ちょっと待って!」


「なに?」


「あのさ…何かあったら
相談とかのるし…」


「ありがとう。
じゃあね。」


あたしはまともに聞かず
すぐに学校を出た。




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