わたしとあなたときみと。完


「…どうしたの?」



びくっとし振り返ると
同じ学部で同じサークルの
辻野くんが立っていた。


「…なにか用事?」



「昨日泣いた?
目、晴れてる…」



「ごめん…あまり聞かないで。」


遠回しにさけると
あからさまに悲しい顔をした。


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