わたしとあなたときみと。完
ばぁぁあぁあんっ!
勢いよく扉が開いた。
全員がそっちをみた。
立っていたのは凌弥だった。
「なんでお前が居るんだよ…。
今頃かすみと一緒に……」
「あぁ、松宮なら来たよ?
シよって言ってきたから
なんかおかしいと思って
カマかけたんだよ。
バーベキューの準備中にお前らと
怜奈が一緒にいたし……
怜奈嫌いなんだよ。ベタベタ
鬱陶しいって言っただけで
全部綺麗に教えてくれたよ。
風呂に押し込んで来たら
危機一髪ってところかな?
怜奈遅くなってごめんな…
怖かったろ…?
これ、羽織ってて。」
そう言ってパーカーを脱いで
肩にかけてくれた。