わたしとあなたときみと。完
「泣いててもいいから…。
ねぇ…どうしたい?」
優しくあたしに聞く。
「これからも関わりたい?」
少し悲しそうに聞く
あたしは横に首をふった。
そうするとわかりやすく喜んで
わらって頭を撫でた。
「じゃあ、そーゆーことだから
警察沙汰にはしない。
どーするかは自分で決めろ…。」
そう言うと去っていった。
2人に訪れる静かな時間。
気まずくはないけど
嗚咽しながら泣くあたしの
背中を優しくなでる凌弥。
背中を撫でられるたびに
さっきとは違い安心して
鍵をした気持ちが溢れそうになる。
あたしが泣き止む頃には
少しあたりが明るくなってきた。
4時過ぎ頃かな。なんて
ぼーっと考えてしまう。