わたしとあなたときみと。完
「…あれ?」
「そう。俺が寝てる間さ、
翔太といたっていったじゃん?
なんかそんときずっと
ある映像を見てたをだよね。」
ある映像…。
思わず冷や汗がでる。
別にやましいことはしてないが
翔太も見ていたことに罪悪感が募る。
「凌弥くんだっけ?
その人に翔太から伝言があるんだよね。
合わせてもらえないかな?
それと…お前にもあるけど
それは一緒に伝えるよ。」
そう言って笑った章吾。
翔太から伝言…。
章吾には凌弥のことを一切言っていない
いや、言えなかったんだ…。
それなのに知っているってことは
疑いようのない真実ってこと…。
「わかった…。
明日学校で会うだろうし、
一緒に来るね。」
「おう!なんか会うの楽しみ!
だってさ、夢で見たやつが
本当に存在するって凄くね?」
あたしはそうだねって返したけど
内心、心臓がバクバクだった。
何を言われるか…
見損なったと罵倒されるのか
怖い気持ちが心をしめた。
嬉しいはずの翔太からの伝言なのに
素直に喜べないあたしがいた。