幼なじみに一目惚れ!?
そんな風に意気込んでいると



「あずさ……?」




買い物袋を持った由奈。



「由奈……!! 重そう!!」


「あー、これ? おつかい頼まれたから!」


え!?


「ごめんね!! あずも手伝う!!」



お母さんってば!!!



普通由奈に手伝わせる!?






「ふふ。ありがとう。」





なんか、由奈の性格……
まるくなった!





しばらく沈黙が続くなか喋り始めたのは由奈だった。



「ねぇ、あずさ。空斗の引越しのこと……ごめんね?」



「え? なんで?」




「私とか、私のお母さんお父さんがこっちに来なければあずさと空斗は一緒にいれたのに。……だから、ごめん。」





「……なにそれーー!! ……由奈たちのせいじゃないよ?? それに、あずと空くんは離れてても大丈夫だからっ!」



「……そうだよね! 変なこと言ってごめんね? ……遅くなったけど、お幸せに。」





そういえば由奈と話すのは空くんと付き合いだして以来初だ。




「ありがとう。」







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