幼なじみに一目惚れ!?

*誤解

「優夢!!!!!」

空くんが追いかけてきていることにも気づかずただひたすらに走ってたどり着いたのは、屋上。

「…っ!な、んで…っやだっやだよ…!」

「はぁ、はぁ、優夢!落ち着け!!」

「そらっくん…っも、もう無理っ」

そう顔を上げて言うと

空くんも






泣いていた。



「あいつがさ、あずのこと好きなのは知ってたんだ。
でも、あずに1番近いのは俺だ、って油断してたのかも。はは…」

力なく笑う。

そんな笑い方見たことなかった。

空くんはいつもあずを見て微笑むか

ニカッって笑うから。

「空くん、も、辛いんだ…よね…っ
ごめっんね、っ」

それでも落ち着かない。

「思いっきり」

「え?」

「泣いちゃえよ。今。」

その言葉に後押しされたのか

とめどなく溢れてくる涙。

「うっ…っ」

私の泣き声が屋上に響いていた。
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