だめだ、これが恋というのなら
あとがき
はじめまして。
著者の中原 亜依と申します。
この度は『だめだ、これが恋というのなら』をお読みいただき、本当にありがとうございました。
この作品は、著者の中では異例の速さで執筆できた作品でもあり、励まされる感想をいただけたという、色々と思い入れのある作品でした。
私が執筆するときは大体、自身の過去の恋愛が基盤に創造して執筆することが多いのですが、この作品は恋にもならなかった、そんな恋を描いてみました。
大学の時、作品の中に出てくる司のような、顔よし、人気有りの男の子がいました。
私は興味がなく、周りがキャーキャー騒いでるのを聞いてるだけでしたが、卒業を迎える頃、ふと気がついたんです。
“彼に興味ない”じゃなくて、“彼が私に興味がない”そのことに気がついたんです。
心のどこかで、彼と話してみたい、彼のことで騒げる、そんな素直な女の子になりたい、そう思ってた、その思いたちを封印してた。
だって、恋をしてる、そう思ったら後戻り出来ないから。
卒業して、彼がどんな人生を送ってるか、今、彼の隣にはどんな人がいるのか、私には分かりませんが、きっと誰からも愛される人だったから、幸せだと思ってます。
芽衣は私自身ではなく、彼を今、幸せにしてくれる人と置き換えて、この作品を執筆してきたつもりです。
もともとのキャラクターとは異なりますが、彼が、そのとなりにいる人が、幸せでありますように、そうたくさんの願いを込めて執筆しましたので、その願いが読み手であるアナタに届けばいいなと思います。
今、恋をしてる方、恋は楽しいばかりではないけれど、人を想った、その先に必ず自分自身を成長させてくれるものがあると信じて、今の恋を楽しみましょう。
私も今を楽しみたいと思います。
本日はこのようなところまでお読みいただき、ありがとうございました。
2015年3月3日
中原 亜依