恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
上映時間が近付き私達は席に座った。
よしくんと2人で何処かに行くというのも滅多にないし、
横に居るだけで少しドキドキしてしまう。
私達は周りから見たらどういう風に見えてるんだろう?
きょうだい?友達?
それとも…恋人?
映画を観終わり、昼食をとる事に。
「那波、ハンバーグ好きだろ?ここでいいか?」
ハンバーグ屋さんの前で立ち止まり、よしくんはそう聞いてきた。
『うん!』
私がハンバーグが好きだという事をよしくんが覚えていたなんて。
すっごく嬉しかった。
注文を済ませ、映画の感想を話しながら運ばれてきたハンバーグを頬張る。
『おいしいー。』