恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】


同じ学年で生徒会の役員をしている。


いつもこの時間に帰っている。


同じ学年だとは全然知らなくて、さらに話を聞くと家も近い事がわかった。


『でも、中学違うよね?』

「うん。高校に入学する時にこっちに引っ越してきたから。」

『そうなんだ。』


同じバス停で降りて、同じ方向に歩く私達。


バスを降りても雨は降っていつ、1つの傘に入り並んで歩く。


左側は傘に入りきれず雨に濡れて冷たいけど、右側は幸成がいるから温かい。
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