恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】


ここに人が居るのを初めて見たし、正直私以外の人が居るのはイヤだった。


でも、今さら教室に戻るのも面倒で寝ているみたいだったから、気にせずいつも座っている場所に私は座った。


すると、いきなりその男が起き上がり私に話しかけてきた。


「ねぇねぇ、何年生?ってその色だったら俺とタメの1年か。」


私の学校は学年ごとに色わけされていて、上靴にその色のラインが入ってる。


私達1年生は青。


もちろんその男の上靴にも青いライン。


「てか、1人で来てるの?」


『………』
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