恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
ドキドキ、ドキドキ
鳴り止まない胸の鼓動。
なんだろう、これは…?
チャイムが鳴り教室に戻る。
みっちゃんが私の席まで来て、
「香澄いきなり行っちゃうからビックリしたよ。どうしたの?」
『ううん、なんでもないよ。』
適当な言い訳も思いつかず、笑ってごまかした。
キーンコーンカーンコーン
午前の授業も終わりお弁当タイム。
『みっちゃん、話があるの。』
「どうしたの?」
みっちゃんを引き連れて、人があまり来ない談話室に連れ込む。