恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
そして約束通り、洋介にアイスを買ってもらいベンチに座る。
私はチョコチップ。
洋介はストロベリー。
「沙羅のうまそうだな。一口くれ。」
『えっ。…はい、どうぞ。』
私が差し出すアイスを洋介は自分のスプーンですくって口に入れる。
「うん、うまい。ほい、俺のもやるよ。」
そう言って洋介はアイスをスプーンですくって私の口元に差し出す。
『マジ…?いただきます。』
いわゆる、アーンと食べさせてもらう形になって私はすごく恥ずかしかった。
なのに、洋介は全く気にせず
「うまいだろ?」
って。
『うん、おいしい。』
私1人がドキドキしていた。