恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
「ちょっとごめんね。はーい?」
パタパタと玄関に向かうお姉さん。
『洋介って子供好きなんだね。』
「まぁ、嫌いじゃないよ。」
大切そうに抱えている洋介を見て、微笑ましくなる。
「あら?お客さん?」
玄関に行ったお姉さんが戻ってきて、その後ろに女の人が立っていた。
「弟の洋介とお友達の沙羅ちゃん。で、私の友達の葉月。」
お姉さんに紹介され、私達はペコッとお辞儀をする。
「女子高生だ。可愛い。肌ツルツル。」
葉月さんは私の前に来て、顔を触ったり頭を撫でたり、しまいには抱き着いてきた。
そんな葉月さんに圧倒する私。