恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
「そっか。じゃあさ、勇心以外の男子は?ドキドキする?」
『男の子と話すのは緊張する。』
「でも、ドキドキはしないんでしょ?」
『うん。勇心くんとはちょっと違うかな。』
「香澄!それは恋だよ。勇心に恋したんだね。」
『これが恋なのかな…?』
よくわからないけど、きっとこれが恋なんだと思う。
私の初恋。
もっと難しいものなのかと思っていたけど、こういうドキドキしたりするのが恋なんだね。
「今日ヒマな人達でカラオケ行かない?」
放課後になり掃除をしていると、勇心くんのグループの人が教室に残っていた人達に声をかけている。