恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】


そして、絶対バイクの後ろには乗せてくれない。


これは私だけじゃなく、女の子は誰でも乗せないらしい。


「おい、あや。コンビニ付き合え。」

『えー、しょうがないなぁ。』


巧に邪魔されて康弘くんとの会話終了。


コンビニまでは歩いて3分。


『ねぇ巧、何買うの?』

「タバコ。」

『じゃあ私、ジュースね。』

「自分で買えよ。」

『付き合ってあげたんだからいいじゃん。』


私達は昔からこんなかんじ。


あー言えばこー言うみたいで、一見ケンカしてるっぽくても全然違う。


私は一人っ子だから巧の事はお兄ちゃんみたいなかんじ。
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