恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
もう8時を過ぎていて両親は起きてる時間だから、私はそっと鍵を開けてそのまま2階の自分の部屋へと直行した。
いつの間にか眠ってしまい、起きるとすでに夕方。
準備をする為お風呂に入りたくて、ガミガミ怒られるのを覚悟してリビングに向かう。
ちなみに、リビングを通らないと浴室には行けない。
「彩奈、何時に帰ってきたの?何も言わないで部屋行くんだから。」
まずはお母さんの小言。
「お前、進路どうするんだ?このままじゃ大学なんて入れないだろ。」
次にお父さん。
お父さんは顔を合わす度に進路の事しか言わない。
私は、それらを無視してお風呂に入った。