恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
そんな私に気付いたのか、勇心くんが話しかけてくれた。
「小松はなんか歌わないの?」
『私は聞いてるだけでいいの。勇心くんは?歌わないの?』
こんな風に話してるだけで、私の鼓動はドキドキ鳴っている。
「誰か入れたの、横取りする。」
『アハハ。ダメじゃん。』
それからもちょこちょこ勇心くんと話をしていた。
こんな風に大勢で遊んだ事も初めてだし、勇心くんと沢山話せた事も嬉しかった。
「あっ、そうだ。小松、良かったら番号交換しない?」
『えっ、あっ…うん!する!』
突然の事で動揺してしまったけど、勇心くんから聞かれるなんて嬉しすぎる。
ドキドキしながら番号交換を済ませた。