恋 歌 -コイ ウタ- 【短編集】
よしくんは女心をわかっていないのか、私がどんなにアピールしてもサラッと流してしまう。
『休みいつ?日曜日、大丈夫だよね?』
「だから、何で俺がお前と行くんだよ。友達と行け。」
『私はよしくんと行きたいの!もう、よしくんのバカ!帰る。』
私は立ち上がり玄関に向かう。
「ななちゃん、もう帰っちゃうの?また来てね。」
『うん。おやすみなさい。』
「おやすみ。」
おばちゃんに挨拶をして、お隣りさんをあとにする。
よしくんは今日も私の誘いをサラッと流した。
どうしてなんだろう?
やっぱり私が子供だから?