夏服を収める頃には
健は座ると足を投げ出した。

「うわあ、着いただけで
もう疲れちゃったよ。

おい、母さん、布団敷いてくれ。

湯たんぽも頼む」

「それじゃあ、どっかのお父さんでしょ。

それに今は夏!猛暑!」

健は立ち上がった。

「そんじゃあ俺、ジュース
買ってくるね。

何飲む?どぶろく?醤油?」

「冷たいお茶!」

「うわあ、言い方がこえーよ」
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