夏服を収める頃には
「えっ?」

淳もさっきまでの健とはどこかが
違うことに気付いた。

(ひょっとして・・・)

淳の鼓動が早くなった。

健の眼差しが真剣になった。

「小田島さん、付き合っている奴って
いる?」

「いない・・・いません」

「なら、その・・・もし良かったら、
俺で良かったら付き合ってもらえない
かなあ、なんて思ってんですけど、
どうでしょう」

淳の全身が熱くなった。

「はい・・・。

私で良ければ」

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