夏服を収める頃には
「違うの!

あそこの奥に、かなりセクシーな
ランジェリーがあんの。

そこから四着くらい持って現れたかと
思うとそれ全部レジに持っていって
お買い上げしているわけ。

あんな下着、絶対普段着れないわよ。

全部色違いのやつ。

なんか、もうエイチな中年おやじの
前で着てるんじゃないの。

青山先生って、スーパーエイチね。

ほとんど丸見えな下着よ。

どう思う?」

「やだー、気持ち悪いんだけどー」

「でしょう。

大人って不潔よねえ」

淳の心は穏やかではなかった。

何故なら、その下着は自分の為に
着るのではなく、大野の指摘のように
見せるものだと考えたからだ。

< 111 / 220 >

この作品をシェア

pagetop