夏服を収める頃には
訪 問
土曜日になり、健は淳を駅へ向かいに
出かけた。

土日の二日間健の父親が仕事で地方へ
行ったので、健は淳を家へ招待したのだ。

泊めることは勿論出来ないので
夕食まで一緒に過ごすことになった。

健は亜子との関係は木曜日に会った時
に今度こそ別れを告げることにした。

マンションを出てからの自己嫌悪は
二度と味わいたくなかったからである。

自分には彼女がいるのに、
何も違和感なく彼女以外の女性と
キスをするなんて行為は
最低以外のなにものではなかった。
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