夏服を収める頃には
「健ちゃん、いっつも変なこと
言うから毎回注目される」

「それは淳ちゃんが注目される
要素を持ってるからだよ、多分」

「そんなことない!」

淳は赤面して、人差し指で
健の左胸をつついた。

「おいおい、変なつぼを押すなよ。

整形で治したわきがが再発したら
どうするんだよ」

淳は口を押さえて笑った。

健は淳の笑顔に癒された。

(この笑顔の為にも俺は彼女の為
だけに彼氏として努力をしなければ
ならないんだ)
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