夏服を収める頃には
「これくらいでかい音でも問題
ないんだよ」

「本当?」

二人は強烈なベースラインで踊りだした。

健はさらにボリュームを上げて
リズムを取った。

健の不恰好な踊りに淳は大笑い
しながら、音楽に酔っていった。

(なんて楽しいんだ。

大好きな彼氏と一緒に大好きな音楽
で踊るなんて、考えたことも
なかった。

健君の気持ちを完全に自分のものに
する為に私は行動しなければ
ならないんだ)

淳は健を見つめた。
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