夏服を収める頃には
「あ、あの・・・。

健君お腹すいたでしょ。

私、お昼作るね」

「うん。俺もなんか手伝うよ」

焼きそばとサラダとデザートの
アイスクリームを食べ終えると、
食器を淳は洗い始めた。

「いいよ、そこ置いといて、
後で俺洗うから」

「いいの、私にやらせて」

「そう。じゃあ、お言葉に甘えるね。

あと、屋根のペンキ塗りと、配水管の
詰まりも頼むね」

「そんなの無理、出来ない」

「嘘、嘘。そんなこと頼まないよ」
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