夏服を収める頃には
確 認
淳を駅まで送った帰り、健は心の中で
万歳を繰り返していた。

(やった。淳ちゃんと手を繋ぐを一気
に通り越して、キスしちゃった。

しかも二回も)

とここで急に亜子の姿が脳裏に
飛び込んできた。

圧倒的な大人のオーラで迫られて
許してしまった亜子とのキスを
思い出してしまった。

(俺は淳ちゃんとキスする関係にまで
なったんだ。

淳ちゃんをこれ以上裏切るわけには
いかない。

次こそ、次の木曜日にこそ青山先生に
はっきりと言うんだ。

『もう終わりにしましょう』と。

普通の先生と生徒の関係に戻すんだ。

淳ちゃんが青山先生と関係を知ったら
全てが終わりになってしまう)
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