夏服を収める頃には
「ふーん。

全く興味がございません」

「こんだけ説明させて、ねーのかよ」

怒鳴りつける竹内を無視して健は
考えていた。

(このイベントを利用出来ない
だろうか?

でも、どう利用すればいいだろうか?

どうしよう?)

気が付くと委員長が黒板に
チョークを走らせていた。

「仮装行列は『夏休み映画大集合』に
決まりました。

あと個人参加の『なんでも腕自慢』に
参加したい人いますか?」

生徒達はざわついていたが、誰も手を
上げる者はいなかった。

「いませんね。

では、六組では参加者なしと申請
しておきます。

先生、以上です」

「あっ、ちょっと」

健が手を上げたので教室の
視線が健に集中した。
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