夏服を収める頃には
うな垂れる健に淳は続けた。

「私が舞い上がってしまい大事な友達
を失って後悔をして、
健ちゃんが他の人と付き合って私に
つらい思いをさせたと感じて後悔を
しているなら、一緒にこの失敗から何か
を学ばなければならないと思うの。

誰だって失敗や間違いをするものでしょ。

健ちゃんは私に光を与えてくれのに
そんな人と別れたくない。

健ちゃんが苦しんでいる姿をじっと
見ているだけなんてしたくない。

立ち上がるのが難しい時は、
私で良ければ肩を貸してあげる」

それまでじっと聞いていた健は
涙を拭いてから口を開いた。
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