夏服を収める頃には
日曜日の午前中に新聞の集金の女性が
亜子の部屋を訪れると、ドアが開いて
いたままなので、挨拶をしながら玄関
に入ると室内に煙が充満していること
に気が付いた。

不審に思い、居間のドアを開けると
ガス台から大きな炎が出て、やかんと
天井を焼き尽くしているのが目に
飛び込んできた。

奥の寝室のドアが半開きになっていた
ので開けると、全裸の亜子と松本が
大量の鼻血を流して痙攣して倒れていた。

女性は炎をなんとか消してから
119番に電話をした。

二人は薬物の多量摂取の状態であり、
命は取り留めたものの後に
警察に二人は逮捕されたのだ。

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