夏服を収める頃には
淳は、亜子と松本という憎むべき存在が
いなくなったがそれほどうれしくは
なかった。

何故なら、既に健と一緒に助け合って
歩んでいくことを決めていたので、
過去の存在である二人がどうなろうとも
どうでも良く思えたのだ。

健と自分が再出発をしたから彼らは
自滅したのだとも淳は思っていた。

健と自分の恋は誰にも邪魔をされない
と心の中で淳は呟いた。

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