夏服を収める頃には
「健ちゃん、一人コントって、
どうやんの?」

眼鏡女子の木村の質問に健が答えた。

「漫談に近いコントかなあ。

要するに俺が話し続けて、突っ込みの
みんなが突っ込む、若しくはこける。

これを五分間繰り返すって、
感じかな。

突っ込み箇所、こける場面も今から
練習しますので、皆様ご協力のほど
宜しくお願いします」

健は深く頭を下げた。

「転校の挨拶以来のお辞儀なんで
感謝するように」

「はいはい」

竹内が面倒くさそうに返事をした。

健はノートに書いてきたネタを黒板に
書き、突っ込みとこけるタイミングを
竹内達男子に説明していった。

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