夏服を収める頃には
コントの練習中に男子は大きくこける
ことが出来たが、女子はスカートの為
に軽くしかこけることが出来なかったので、
全員ジャージに統一して派手にこけること
となった。

ここでようやく健達のやっていることが、
集団コントであると理解した他の生徒達は
納得して観覧することになった。

ここで体を起こしながら、五人目が
突っ込みを入れた。

「転校して来てから今まで何に驚いたかを
言いに来たんだろ、ここに。

何故、一気に卒業の話しになるんだよ。

しかもお前だけ、今日卒業出来るんだよ、
三月でもねーのに」

健は左右を確認をするようなしぐさを
してから、マイクに近づいて囁いた。


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