夏服を収める頃には
竹内はここで真面目な表情となった。

「まあ、それはどうでもいいけど。

やっぱり、小田島さんがみんなと話す
ようになって良かったよな。

転校生健ちゃんはやっぱりすごいね。

そうだ、健ちゃんって言って思い出し
たんだけど・・・」

ここで斉藤が教室に入ってきたので竹内の
発言が途絶えてしまった。

それほど気にもならなかったので健は
忘れてしまい、放課後になった。

「では、健ちゃん。

今日はどこに寄って帰りますか」

「ゲーセンじゃないの?」

「そうしますか!」

健と竹内が立ち上がると廊下から三年生の
女子が健に声をかけてきた。
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