夏服を収める頃には
(『俺、好きな人いるんです』
だろうか?

『あのう・・・彼女的存在がいたり
いなかったりして・・・』だろうか?

まずい、廊下に他の奴らが大注目してる。

どうしよう。なんて言えば丸く収まる
んだろうか?)

「広瀬君、返事聞かせてくれる?」

「はい、あのですね・・・」

優柔不断が炸裂している健の前に
突然、淳が立ちはだかった。
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