夏服を収める頃には
(ああ、言ったとおりになっちゃったんだ。
言ってみるもんだなあ。
いろいろあったけどね)
「ねえ、健ちゃん。ありがとう。
これからも宜しくね」
「えっ、聞いてなかった。
俺ちょっとこれからの青葉高校について
坂本麻衣先輩と話す約束があったことを
思い出したから、学校戻るね」
と分かりやすい嘘を言って腕を外そうと
すると、淳は健の数ミリ手前まで顔を
近づけた。
他の生徒達が歩きながら二人を注目していた。
「なんておっしゃたの広瀬君、今!」
「気のせいです。お嬢様。
ご一緒に帰りましょう」
青葉高校で一番有名なカップルとなって
しまった健と淳の恋は、まだ始まった
ばかりであった。
言ってみるもんだなあ。
いろいろあったけどね)
「ねえ、健ちゃん。ありがとう。
これからも宜しくね」
「えっ、聞いてなかった。
俺ちょっとこれからの青葉高校について
坂本麻衣先輩と話す約束があったことを
思い出したから、学校戻るね」
と分かりやすい嘘を言って腕を外そうと
すると、淳は健の数ミリ手前まで顔を
近づけた。
他の生徒達が歩きながら二人を注目していた。
「なんておっしゃたの広瀬君、今!」
「気のせいです。お嬢様。
ご一緒に帰りましょう」
青葉高校で一番有名なカップルとなって
しまった健と淳の恋は、まだ始まった
ばかりであった。