夏服を収める頃には
健の答えを亜子は少し離れた所で
聞くと、
これはチャンスだと思った。

明後日、ここで健君と偶然を装って
出会おう。

そうすれば、もう健君は亜子の物
になる。絶対に。

そこでじゃまになるのが
いつもそばにいる竹内だ。

どうやれば健君と二人っきりで
ここで出会えることが
出来るだろうか?

亜子はCDショップから離れると、
エスカレーターに乗り
地下食料品売り場に行った。

好きなスイーツを数種類買うと
あることが思いついた。

「よし、これで
健君をゲットするわ」
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