夏服を収める頃には
「あのう、小田島さんさあ。

小田島さんって、イギリスのギター
バンドの『コワルスキー』の女性
メンバーのサラに似てるって
言われたことない?」

健は淳の顔を正面から始めて見た。

ショートカットで二重で目は
ぱっちりとして大きく、
誰もがそのルックスの良さを
判断出来るものであった。

「えっ?」

淳は返事に困った。

教室中が二人に注目していた為だ。

浮いた存在の淳に話しかける
転校生。

誰もが視線を釘付けになっていた。

健も周囲の雰囲気に気付いて
先に言い出した。

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