夏服を収める頃には
「ごめん、分かんないよね。

いきなり訳分かんないこと
言ってごめんね。

あはは、忘れて今の
馬鹿発言」

健は顔を赤らめて下を向いた淳に
頭を下げて自分の席へ向かい、
机の上に鞄を置いた。

竹内が声を潜めて

「おいおい転校生。

お前のいた学校では転校二日目で
プロポーズするのが習慣か?

大胆な野郎だなあ」

「そんなんじゃねーよ。

似てるんだよ、本当に。

お前は知らんと思うけど」

「全く怖いもの知らずの転校生だな。

そんなことより!

昨日のテレビ、見たか?」

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