夏服を収める頃には
淳の中で健への感情がいきなり表れる
と一気にそれは爆発したように思えた。

淳は教室の後ろの席にいる健の姿を
見たかったが他の生徒に
注目されそうだったので、
なんとか堪えて机の中から
一時間目の授業の教科書とノートを
出した。

淳の鼓動の激しさは
増すばかりであった。
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