夏服を収める頃には
淳は歩きながら携帯のメールを
確認した。

大野からメールが届いたのだ。

『件名=第一ミッション遂行。

本文=うれしいでしょ、淳!

貴方の笑顔が浮かぶよ。

これから最終指令の尾行作戦を
開始します。

詳しくは明日話すからね。

じゃあ、行ってきます』

淳は飛び上がって大声で
叫びたいほどうれしかった。

健に彼女がいないということは
自分に可能性があるということ
である。

自分の周りに青葉の生徒がいない
ことをさりげなく確認すると淳は
右手を上げて大きく
ガッツポーズをした。
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