夏服を収める頃には
「このチラシをじーっと見てから
店員に話しかけて、
それからこのチラシをポケットに
入れてたよ。

行くんじゃないの広瀬君?

淳も一緒に行けば?」

淳は大野の言葉に自然と
笑みがこぼれて来た。

(一緒に行けたら、どんなに
うれしいだろう。

一緒に大音量の中で踊れたら、
どんなに楽しいだろう。

そして広瀬君に見つめられたら、
どんなに感激するんだろう。

でも、その前にまずこの前
すぐに返事が出来なかったことを
謝らなきゃ)

< 44 / 220 >

この作品をシェア

pagetop