夏服を収める頃には
「じゃあ・・・ポインセチアが
色づく頃まで?」

「秋越して冬に行っちゃったよ、
この人」

「分かった!

夏服を収める頃には、
私は広瀬君の彼女になってるの、
絶対!」

玉虫色の淳の答えに大野は困った
表情をした。

そんなことも全く気付かずに淳は
大野の両手を取って笑顔になった。

「美千代、尾行してくれて
ありがとうね。

日曜日にケーキバイキングに
行こう!」

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