夏服を収める頃には
斉藤が口を開いた。

「全員、分かっていると思うけど、
広瀬は分からないことだらけだから
優しく丁寧に仲良く接して広瀬が
この学校に来て良かったと
思えるようにしてくれ。

逆の立場だったら心細いだろ。

そんじゃあ、
今日のホームルームは・・・」

さっきまでのスーパーど緊張が
しだいに消えていったので、
健は作り笑いから自然な笑顔
になっていった。

なんとなくいい奴ばかりのクラス
のように感じた。

健は斉藤の言葉に耳を傾けた。
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